今日は塗装について少しだけお話します。
ハンドメイドルアーにおいて最も見た目を引くのが塗装かと思います。
どれだけ性能が良くても、塗装が貧弱では寂しい仕上がりになってしまうのも事実。
と言いましても、私もまだまだですが、
毎回試行錯誤の繰り返しなんで偉そうな事は
言いませんがwwww
写真で分かりにくいかと思いますが、
トップのカラー、トップサイド、サイド、
ベリーサイド、ベリー、それにヘッドと場合に
よってはテールと色を使い分けております。
1個のルアーを完成させるためには最低でも、大まかに下塗り、ベース、トップ、仕上げと4工程。
私は下塗りとベースまでで1度目の色止めをします。
これは塗装により深みを出す効果と、単純に失敗を防ぐためです。
写真で黒点が少し浮いている様に見えませんか?
これが深み効果です。
この様に塗装だけでも沢山の色と工程があり、私の塗装は最低でもまる2日(90個までなら)かかります。
塗装の一番の注意すべきことはやはり湿度と温度。
よく「色流れしたのですがどうしたらいいのですか?」と、質問があります。
これは湿度が高く塗料の乾燥がしっかりと出来ていないのが一つの原因と考えられます。
部屋の温度が高くても、湿度が高いのでは乾燥に時間がかかります。
しっかりと乾燥させて下さい。
また、温度が低いときの塗装は、
見た目は乾いている様に見えますが、
表面が乾いている様に見えているだけで、下まで乾いていないということがあります。
一番簡単なのは乾燥機を使うことですが、食器洗い乾燥機などを流用するのが簡単です。
乾燥室があればエアコンでコントロールするのが一番ですが、その場合は埃に注意してください。
最後に大事なのは、色止め。
私はウレタンですが、必ずブラシで吹付ます。
(いきなりドブ付けはNG)
しっかり乾燥してからドブ付けしてください。
確実に色止めができるかと思います。
(1回の吹付色止めでも色流れする場合、2回吹付色止めをしてからドブ付けしてください。)
色止めの乾燥機を使う場合には注意が必要です。
温度が高すぎると泡を吹いてしまうことがありますので、温度は低めの20℃~25℃ほどがいいでしょう。
塗装は技術も大事ですが、やはり道具も大事です。
エアーコンプレッサーを使う方が多いかと思います。
一番多いトラブルは”水かみ”ではないでしょうか。
この水かみはレギュレーターと水取をガンの手元に取付すれば、ほとんど取れるはずです。
数を多く製作される方はメインンプレッサーを大きくし、サブタンクを取付ることで解消されます。
(この場合もレギュレーターは必須です。)
その他にも注意が必要なことはたくさんありますが、今日はこのくらいにしおきますね。
3/1より解禁のところも多いでしょうが、今シーズンも安全第一で、
楽しくトラウトフィッシングを満喫しましょうね~!
*上記写真はTIEMCO様のラクスとイメルの2020年のプレゼント企画にて塗装をさせて頂いたときのものです。
僕自身も持っていないので、Getされた方がいらっしゃいましたら、貴重なコラボレーションのルアーなので
大事に使って下さいね~。